現役早大生なら取っておくとお得!「舞台芸術入門」のススメ

早稲田大学を卒業した芸能人には、吉永小百合さんや藤木直人さん、山村紅葉さんなど、実力派俳優が多くいます。 堺雅人さんは早稲田の演劇サークル出身で、今では人気役者となっています。そんな早稲田大学では古くから演劇文化が盛ん。 早稲田キャンパス内には貴重な資料が収められている演劇博物館という建物が存在し、キャンパスの近くには、「小劇場どらま館」という演劇専用の建物まであります。 早稲田の演劇文化は、授業にまで及んでいます。 全学部生が副専攻として「演劇・舞台芸術」を選び、修了することができるのです。 そのカリキュラムの中で筆者が特におすすめしたい授業は「舞台芸術入門」。 春学期と秋学期に教育学部にて開講されており、全学部1年生以上の学生が履修することが可能です。 この、早稲田ならではのユニークな授業の魅力、更には取っておくとかなりお得な特典をご紹介します。

舞台芸術入門って何を学ぶの?

舞台芸術入門では、主にミュージカルについて学びます。 春学期は世界のミュージカル、秋学期は日本のミュージカルに焦点を当て、先生方のおすすめする作品を深掘りする講義です。 講師は、学術的な専門分野を持ち、なおかつ「演劇オタク」の教授陣。 各学期3名ずつの先生方が担当します。その3人の繰り広げる熱い議論や掛け合いは見ものです。 この授業ではテーマが毎年少しずつ異なっています。 ここでは筆者が受講した2021年度春学期、現在受講中の秋学期の授業に関して紹介しましょう。

名作に新たな発見

春学期には、有名ミュージカル「オペラ座の怪人」の3つの異なるバージョンの違いを、映像を交えながら解説してもらうという講義がありました。 誰でも内容を知っているこの作品でも、版によって驚くほど解釈が異なるのです。 音楽を専門にしている先生は、音楽的にミュージカル音楽を解析したり、外国語の歌を日本語に翻訳するときの言葉による響きの違いなどを説明したりしていました。 日本語は母音で終わるため、子音で終わる外国語とは語尾の響きが違う、という細かなレクチャーは新しい角度から作品を学べるので新鮮です。

多様なジャンルに触れる

他にもサヴォイオペラと呼ばれるジャンルを専門とする先生、歌舞伎や能などの伝統芸能に精通する先生、宝塚オタクの先生などがいるので、多様なジャンルの舞台に触れることができます。 他にも今学期は、元受講生の先輩が好きなジャンルの演劇について語る授業も企画されています。 古典的な舞台だけでなく、なんと2.5次元ミュージカルを語る回もあるのです。 先生方秘蔵のレア映像が見られるのもこの授業の良いところ。 プレミアムなDVDや、高額な資料が授業中に観られることもざらにあります。 1限丸々使っての宝塚ビデオ鑑賞会、なんていう授業もありますよ!

学外との交流

時々現れるゲスト講師も見どころの一つです。 有名なオペラ演出家兼翻訳家の方は、なんとオーストラリアから中継を繋いでの講義をしてくださいました。 オーストリアの現地ミュージカルを日本語に訳した際の貴重な苦労話を聞くことができました。 演劇界で働く卒業生との交流ができるのもこの授業の魅力。 劇団四季で働く卒業生が学割の情報と共に舞台の説明をしに授業に飛び込んできたり、舞台製作会社の卒業生が次の公演を売り込みに来たりすることもしばしばあり、色々なお話を聞くことができるのです。 また、2020年度、2021年度はzoomを利用したオンライン授業の形態を取っているので、先生方のオタクトークに学生も好きに参加することができました。 zoomのブレイクアウトルーム機能を使って受講生と舞台談議をすることもあり、対面授業と同じような受講生同士の交流ができます。 授業全体が一種のサロンのような雰囲気です。

課題がユニーク!

他に特筆すべきはユニークなレポート課題。指定された複数の課題の中から1つ選んでレポートを提出するものでしたが、春学期はその中になんと「英語のミュージカル曲を訳詞する」というものがありました。 英語の楽譜に上からひらがなを書き込んで、歌えるように詞を作らなければなりません。 筆者は単純な好奇心からこの課題を選択しましたが、何度も原曲を聴いたり、文字数と音数をそろえるために情報量を減らしたりとかなり苦戦しました。 しかし、日本語訳されていないミュージカル音楽を訳詞するという、今後の人生で恐らく経験しないであろう作業には刺激を受けます。

お得な学割で観劇へ

ここまで様々な特色を書いてきましたが、舞台芸術入門は授業内だけには収まりません。 この授業最大の目玉、そしてお得ポイントは、なんといっても舞台の学割です。 早稲田割引が適用される舞台の情報がメールで大量に入ってくるため、気になる舞台を選んで観に行くことができます。 最高で1万円近く割引されるものもあり、春学期には本格ミュージカルのS席が3000円代という破格の値段で観ることもできましたし、秋学期には宝塚の舞台が2000円代で観に行けるという企画もありました。 筆者も今月は2回、早稲田割を利用して観劇に出向きます。 お連れ様同伴可、となっている舞台も多くあり、友人と一緒に行くことも可能です。 回数制限もないため、時間とお金の許す限り学割を使うことができます。 「安くなっているから行ってみよう」と、普段だったら行かないような舞台に気軽に出向き、新たな出会いが楽しめるところが魅力です。 早稲田生の数ある特権の中でも、かなりお得なこの学割。 その他にも貴重な体験がたくさんできる、是非取っておくべきお得授業の1つです。 受講生には観劇経験がない方も多く、初心者でも安心して参加できるので、少しでも興味がある方は受講してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
高田
早稲田大学 法学部

早稲田大学法学部在学中の1年生です。現在法曹コースにて法律を勉強中。 音楽、舞台(演劇・ミュージカル等)、映画、アニメーションの鑑賞が好きで、演劇用脚本の執筆経験もあります。

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