「早稲田大学ライティングセンター」という施設をご存じでしょうか。
早稲田大学に在籍する学生や教員が使用できる、文章何でも相談室です。
なんと料金は無料。
「学術的文章」に特化した専門のチューターの方が在室しており、自分の書いた文章に関して相談したり、フィードバックをもらえたりします。
日本語の文章のみならず、英語で書いた文章を日本語で相談することや、留学生の方など希望者は英語で相談をすることも可能です。
大学ではレポート課題が課されることが多く、大抵の場合求められるものは「学術的文章」と呼ばれるものです。
そのため、高校までに書いてきた文章とは体裁や様式、求められるものが異なっています。
文章の形式が作文やエッセイとは全く異なり、何も知らずに書くのはとても危険。
一度、しっかりとチェックしてもらうことが大切なのです。
ライティングセンターに行ってみた!
筆者は最近、このライティングセンターを初めて利用しました。
とある授業の課題で短いレポート提出が求められていましたが、問いが抽象的で難しかったので、自分が問いに応えられているのか不安になったためです。
対面での実施もしていましたが、日程の関係上、筆者はオンラインでのセッションを行いました。
利用までの流れ
利用の流れを説明します。
学生向け総合サイト「MyWaseda」内の「授業関連」タブにある「個別指導予約」から利用予約をします。
オンライン・セッションを選択し、文章の言語、セッションで使用する言語を入力すると、カレンダーに空き状況が表示されます。
自分の都合のいいコマをクリックすると、仮予約完了です。
セッションは45分間で行われるとのことでした。
その後、Wasedaメールに受付用のフォームが届き、これに記入して送信すると本予約が完了となります。
学部や学年、母語といった基本的な情報に加え、検討したい文章に関しての問いにも答えます。
例えば、課題の内容、提出期限、文章の段階といった項目があります。
筆者が驚いたのは、文章が構想の段階でも、提出期限がセッション当日であっても、利用ができるということ。
各進行状況に応じた適切なアドバイスをしてくれるのです。
また、今回検討したいことを選択する項目もありました。
全体構成や文法・表現に関すること、内容に関してなど、いくつでも選択することができます。
予約日の前日に、担当のチューターのメールアドレスが届きました。
セッションが始まる前までに、今回検討したい文章をメールで送っておくためです。
筆者がWordファイルを添付したメールを送信したところ、担当の方から丁寧なメールが返ってきました。
いざセッションへ!
当日は1時間前にセッション用のリンクがメールで送られてきました。
Collaborateというオンラインミーティングのシステムを用いています。
時間ぴったりに開始し、大まかな流れについて説明を受けた後、文章を読む時間となります。
チューターに事前に文章を送ってはおくものの、実際にそれを読むのはセッション開始後となるのです。
この時間に、筆者も自分の文章を見直し、気付いた点をメモしていきました。
見直しが終わると、互いに気づいた点を指摘し合います。
自分で書いた文章でも、批判的な目で見ていると文章に粗が見えてくるのです。
その上、プロの方の「学術的な文章になっているか」という視点が加わり、フィードバックの時間は内容が非常に濃いものでした。
その後、チューターの方のヒアリングを受けながら、一緒に文章を練り直します。
筆者の場合、序論と結論で主張が少しずれていたため、明確な主題になるように考え直しました。
他にも、用いた表現を学術的文章に見られる特有の言葉づかいに直してくださったり、1つのトピックに割く割合に関してアドバイスをくださったりと、親身になって筆者の文章を改善してくれました。
文章の再構築をすることができ、レポートの主題がより明確になった有意義な時間でした。
セッション後
セッションが終わると、メールに送られていたリンクから、アンケートに回答します。
セッションは有益だったか、この後1人で文章を書きなおせそうかなど、簡単で短いものでした。
これはセッションの充実を目的とした研究に用いられ、私達のフィードバックを得てライティングセンターはより発展していくのです。
その後、セッションでのアドバイスを踏まえて書き直したところ、そのレポートに関して非常に良い評価を得ることができました。
ライティングセンターを気軽に利用しよう!
しかし、45分間で学んだものは目先の課題解決のみではありません。
チューターの方のアドバイスは汎用性の高いものだったため、今後何らかの文章を書く際に役立つ知識が色々と学べましたし、レポート構成をどのように考えるかのヒントももらうことができました。
大事なレポートの提出前や書いた文章に不安があるとき、文章に関して疑問があるときなど、早稲田生ならいつでもライティングセンターを利用することができます。
料金が無料な上に回数制限もないため、気軽に使うことができるのも魅力。
早大生なら一度は利用しておくべき、おすすめのシステムです。
現在、対面セッションは火曜日と金曜日、オンライン・セッションは月曜・水曜・木曜日に毎週行われており、時間は一律45分間となっています。
早稲田キャンパスはもちろん、西早稲田キャンパス、所沢キャンパスにもライティングセンターは存在するので、最寄りのセンターを利用できます。
また、対面でセッションを行う際には、事前に課題内容の詳細など、資料を用意して持っていくと良いでしょう。
早稲田大学法学部在学中の1年生です。現在法曹コースにて法律を勉強中。
音楽、舞台(演劇・ミュージカル等)、映画、アニメーションの鑑賞が好きで、演劇用脚本の執筆経験もあります。
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