大学生の語学の授業ってどんな感じ?早大法学部1年、英語の授業に密着!

大抵の大学では、必修として第一外国語、第二外国語の授業があります。 早稲田大学も例外でなく、入学前に2つの言語を選び、登録します。 では、早稲田の英語の授業はどのようなものなのでしょうか。 ただ単に教科書を読み、単語を覚え、文法を教わるというようなものではありません。 高校時代までとは少し違った英語の授業、一体どのように行われているのでしょうか。 筆者は法学部に所属しているため、今回は法学部を例に取って、早大の英語の授業の内容を紹介します。

基礎固めの一年次

法学部では、英語の授業をいくつかのフェーズに分けて考えます。 1年生の春学期の授業はEnglish:Bridgeと呼ばれるもの。 高校までの英語と大学の英語の架け橋という意味が込められた名前です。 Bridgeではリスニングとスピーキングの練習に重点を置いています。 特に早稲田は、大学受験のために猛勉強してきた学生が多いため、リーディングは皆ある程度の力があります。 しかし、慣れが必要なリスニングや、今まで練習する機会が少なかったスピーキングは意外にも不得手。 これは、一般に日本人が苦手と言われる2分野でもあります。 そこを重点的に伸ばすことで、今後のアカデミックな英語教育に学生が順応できるようにサポートするのです。 Bridgeを通り抜けると、English:Gateが待ち構えています。 これは、大学英語への入り口の門を指す授業名です。 こちらはライティングが主なテーマで、学術的な世界で必要になる英語での文章作成に早くから慣れておくことを目的としています。 そのため、短いライティング課題が頻繁に課されるのが特徴です。 Bridge、Gateともに1と2に分かれており、それぞれ週1コマの授業です。 1は日本人の先生、2はネイティブの先生による授業となっています。

二年次からはよりアカデミックに

2年生になるとEnglish:Themeと呼ばれる授業で、より専門的な英語や、難解な文章に触れるようになります。 長めのライティング課題が出されることもしばしば。 そのため、1年次に基礎固めをしっかり行っておくことが大切なのです。 今回は筆者が受講しているEnglish:Gate2、ネイティブの先生が担当する授業を例にとって紹介します。 春学期のBridgeと同じ教授が担当なのですが、このGateは内容がより濃密になります。 英語の課題図書を学期に3冊(だいたい5週間に1冊のペース)読むことが求められ、毎週15分程度、zoomのブレイクアウトルーム機能を用い、クラス内で読書の進捗や感想をディスカッションします。 ブレイクアウトルームとは、参加者をいくつかの部屋に分け、グループワークができる機能です。 課題図書は複数あり、自分が興味を持ったものを選んで読むことができるので、自分がなぜその本を選んだのかといった話もでき、クラスメイトとの交流も深まります。 そして、最初は無理だと思っていた10000語以上の英文も、根気よく読むことで慣れ、内容を楽しめるようになってくるのです。 また、今学期は教授以外にも2人の学生が授業を進行しています。 2人とも外国語学習を学んでいる博士課程の外国人留学生で、授業内には彼らの担当するパートがそれぞれ設けられています。 1人はアメリカ系の男性で、ライティングの練習をしてくれます。 クラスの学生1人1人にGoogleのスプレッドシート(オンライン上の表作成ツール)を割り振り、授業内の10分を使って、スプレッドシート内に英作文を書かせます。 それを彼が見て、添削をしてくれるのです。そして、その添削内容やコメントを参考に、文章をリライトする宿題が課されます。 自分の書いた文章を再度編集することで、英作文のスキルが向上するのです。 ちなみに、10分を過ぎて新しいことを書くと、編集履歴でばれてしまうので、あくまで10分以内でできる範囲での文章が求められます。 彼の練習のお陰で、筆者は徐々に英文が早く正確に書けるようになってきました。 もう1人は中華系の女性で、レポート作成のサポートをしてくれます。 書きたいテーマをマインドマップ(自由連想の方法)で考える方法を教えてくれ、その後の構成の考え方のヒントをくれました。 マインドマップを自由に描ける無料アプリやその使い方を丁寧に教えてくれ、課題作成を順序立ててサポートしてくれるので、英語でレポートを書くことが初めてでも自然とその方法が身に付きます。 「今日はここまでの下書きを私に出してね」など、彼女が毎週の進捗を管理してくれるため、筆者やクラスメイトは無理なくレポートを提出することができています。 この授業は、2人の大学院生の助けを得て完成したレポートを教授が読み、それが成績に反映されるという仕組みになっています。 つまり、授業内で教授が担当する部分はほんの一部。 学部生への授業を大学院生に託すことで、双方にとって学びのある授業になっているのです。 また、2021年は、法学部の語学の授業は原則オンラインで行われます。 しかし、ブレイクアウトルームの利用や大学院生との交流により、対面と同じような満足感が得られています。

早稲田で語学力を伸ばそう

早稲田大学は語学学習に手厚く、高校までの英語学習から段階を踏んで、大学の専門的な英語にまで導いてくれるところが魅力です。 英語が得意な人も、そうでない人も、どちらにとっても成長できる工夫がされており、有意義な授業だと筆者は感じています。 他の教授が担当するクラスも、それぞれにユニークな特徴があるので魅力的です。
この記事を書いた人
高田
早稲田大学 法学部

早稲田大学法学部在学中の1年生です。現在法曹コースにて法律を勉強中。 音楽、舞台(演劇・ミュージカル等)、映画、アニメーションの鑑賞が好きで、演劇用脚本の執筆経験もあります。

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