早大で近年人気急上昇中!話題の「リーダーシップ開発」の授業とは? 前編

早稲田大学にはユニークな授業がたくさん存在します。 その中でも最近注目を集めているのは、「人間的力量科目」という科目群。 これは、早稲田大学が教育の目標に掲げる「たくましい知性」を育むため、近年力を入れている一連の授業を指します。 キャリア形成やビジネス創出なども含まれ、どの学部からでも履修することがすることができるのが特徴です。

大人気!「リーダーシップ開発」授業の魅力

その中で特に人気なのが、「リーダーシップ開発」という授業。 春学期、秋学期共に開講されていますが、毎回定員オーバーになり、抽選が行われるほどの人気科目です。 筆者は2021年度の春学期にこの授業を受講しました。 早稲田らしさもあり、人間的にも成長でき、実生活にも応用できるリーダーシップ開発の魅力をご紹介します。 リーダーシップ開発は、1学期の間同じクラス編成で行われます。 1クラス20人と比較的少ないゼミ形式で、クラスには1年生から4年生まで、様々な学部の人が集められていました。

春クォーター「理論とスキル」

本記事では主に、1学期を半分に分けたうちの前半にあたる、春クォーター「理論とスキル」について紹介します。 授業は毎週1回2コマ連続、感染対策を行った上で対面にて行われます。 グループワークの多い授業であり、人とのコミュニケーションを学ぶためにも、2021年度は対面での開催をしています。 筆者のクラスの講師は、人材開発や組織開発を専門としている女性の方でした。 ソフトバンクやヤフーといった大企業で人事を担当していたこともあり、授業の端々で、社会に出て役立つアドバイスをくださいました。 休み時間などには3年生の就活に関する相談にも乗っていました。 しかし、授業は先生が進行するのではありません。 過去に同じ授業を受講した経験のあるTA(Teaching Assistant)の方が、授業スライドや時間配分、進行を全面的に担当し、生徒による主体的な授業が実現しています。

授業を通して身に着けることができる力は?

この授業を通して培われるのは「全員発揮型のリーダーシップ」というもの。 トップダウン型のリーダーシップではなく、互いに助け合いながら組織を良い方向に導く方法を学びます。 これは将来的に地位のある役職を見据えている人だけでなく、全ての人に必要な力なのです。 実はこのリーダーシップは日常生活でも活用できます。 授業初日に、筆者のクラスのTAが「この授業を取るとコミュニケーション力が上がって友達がたくさんできるよ」と言っていたのが印象的です。 しかし、「全員発揮型」であっても、リーダーシップの形は人それぞれ。 そのため、この授業は自分のリーダーシップを模索する、壮大な旅のようなプロジェクトなのです。

実践的な学びを得る!

「理論とスキル」の段階では、リーダーシップに必要な要素や技術を学ぶことが主な内容でした。 とはいっても、先生の解説を聞くよりも、グループワークを通して実践的に学ぶ方が重視されます。 例えば、相手の話を聞く「傾聴」を実践する際に、人の話を途中で取るワークを行いました。 自分の話したい事柄が出てきた瞬間に話題を相手から奪うというのは、焦点を自分に向けている状態です。 その後、聞き手と話して双方がどう感じたかをクラス内に共有します。 徐々に傾聴の段階を上げていき、相手に全力で集中し、相手に合わせて反応するワークや、適切な質問を投げかけるワークなども行い、その度に感想を共有し、会話力を高めていきました。 どういう点に注意してワークを行うかという説明は事前にあるものの、とりあえず実践し、使われている理論を後から教わることで、先生の言っている意味が体感として理解できるようになるのです。 他にも、出されたお題の解決方法を数人のグループで話し合う際には、グループごとにどのような方法で進行していたか、どのような点でつまずいたかなどをクラスに共有します。 クラスメイトの気づきから自分の学びに繋げることもできる点も魅力です。 また、毎回の授業で個人目標を立て、グループに発表し、授業の最後に振り返りをします。 その際はグループの他のメンバーから「フィードバック」がもらえます。 これもリーダーシップの要素の内で大切なことで、良かった点だけでなく、今後気を付けたらより良くなる点を相手にどう伝えるかという練習にもなります。 例えば、「もっとここに気をつけてみたら最強」「あなただからこそ、こういうこともできるのではないか」など、言い方1つで相手のやる気を出させることができるのです。 このように、クラスメイトも自分も両方成長できる仕掛けが授業に多く含まれており、とても充実した時間を過ごすことができます。 さらに、毎週のワークごとにグループ編成が変わるので、クラスの全員と話すことができ、交流が広がります。 違う学部、学年の人と対等に話をする機会はなかなかないので、これも貴重な経験になりました。 また、色々な考え方を持った人がいるため、話し合いで多くの視点が得られます。 自分の学部内でディスカッションをしているときよりも、より自由で活発な意見が出やすい印象でした。

オンラインでも活発なコミュニティ

この授業の連絡や課題の提出で使われるのは、Slackという組織用SNS。 他の受講生の投稿を見たり、リアクションをしたり、自由に発言もできます。 受講中は毎週多くの課題をこなす必要がありますが、クラスメイトから課題にスタンプや感想をもらえるので、楽しみながらこなすことができます。

次回へつづく…

ここまで、春クォーター「理論とスキル」に関して書きました。 後編では夏クォーター「問題解決プロジェクト」について詳しく紹介します。
この記事を書いた人
高田
早稲田大学 法学部

早稲田大学法学部在学中の1年生です。現在法曹コースにて法律を勉強中。 音楽、舞台(演劇・ミュージカル等)、映画、アニメーションの鑑賞が好きで、演劇用脚本の執筆経験もあります。

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