早稲田大の定期試験ってどんな感じ?コロナ禍で取られている工夫とは
早稲田大学では、昨年度に引き続き2021年度も、オンラインで行われた授業がたくさんありました。
当初は、状況が改善したら対面に戻すと言っていた科目も、結局最後までオンライン授業になっていたものがほとんどです。
カメラを使わない授業では、最後まで教授の顔も分からないといったことがありました。
コロナ禍の定期試験
では、そんな中での定期試験はどのように行われているのでしょうか。
法学部2021年度学年末試験を例に紹介します。
授業内試験、オンデマンド試験、教場試験(対面試験)、オンライン試験と、主に4種類の形式があります。
テスト期間は丸々二週間取られており、1月の第4週は対面試験、第5週はオンライン試験と、日程が分かれていました。
その1 授業内試験
まず、授業内試験について紹介します。
学期が始まってから15週目に試験があることがほとんどですが、わざと試験期間とずらし、数週間前倒しで授業の時間内に行う試験のことを指します。
例えば筆者は、第二外国語のスピーキングテストで、オンラインで授業内試験を行いました。
内容は指定された時間にZoomに入り、先生が画面に表示する文章を読み上げたり、訳したりするもので、1人ずつ見てもらう形になっていました。
この際、本人確認と不正防止のため、カメラはオンにする決まりになっていました。
その2 オンデマンド試験
オンデマンド試験は、主にオンデマンド形式(時間や曜日は定められておらず、授業動画の視聴や課題の提出を一定の期間内に行うもの)で行われていた授業の試験で用いられます。
期間内のまとまった時間が取れるときにいつでも受けてよいもので、授業で普段から用いられているWaseda Moodleというサイトを通じて行うのが一般的です。
ほとんどの場合短めの時間制限が設けられており、ネットや教科書などで調べながら解くような時間はありません。
オンデマンドだからと侮らず、きちんと対策や勉強をしてから受験することが肝心です。
その3 教場試験
教場試験は、法学部生にとって最も過酷と言っても良いかもしれません。
特に持ち込み不可の試験では、莫大な判例や学説を全て覚えなければならないのです。
しかし、持ち込み不可の代わりに、範囲の多い試験では、問題が選択式になっていることもあります。
例えば筆者が受講していた刑法の教場試験では、異なる単元から3題の問題が出され、自分が一番答案を書きやすいと思った問題について答えることができました。
もちろん先生によっては難易度の高い問題を1問のみ出題することもあるので、事前に出題形式について情報を集めておくと良いでしょう。
また、教場試験では、試験監督による簡単な本人確認が行われます。
そのため、学生証の携帯が必須。
もしも忘れてしまった場合には、所属学部の事務所で氏名や学籍番号などの個人情報を記入することで受験許可証を発行してもらうことができますが、発行までに手間や時間がかかるため、あまりおすすめはできません。
その4 オンライン試験
オンライン試験は、決められた時間に問題が開示され、決められた時間までに提出するという形式です。
ほとんどの試験が「参照可」となっており、あらゆる教科書や資料を見ながら解くことができます。
しかし、この問題が曲者ぞろい。まともに勉強していてもなかなか解けないような代物です。
時間制限も60分や70分であることが多く、資料を調べていると解ききれなくなってしまいます。
最も難易度の高いテスト形式と言っても良いでしょう。
注意点アリ!!
このように、コロナ禍で様々な形態の試験が行われており、各先生方も比較的自由にテスト方法を選ぶことができます。
しかも、対面試験とオンライン試験の日程が分かれているので、学生側にも比較的余裕があるというメリットがあるのです。
ただし、ごくまれに複数の試験の時間割が被ってしまうことがあります。
筆者と同じ授業を取っていた学生は、法律科目の試験と一般教養の試験の時間が被ってしまい、担当教授に問い合わせていました。
その際には必修科目が優先されるようですが、もう一方の科目で必ずしも救済措置をとってもらえるとは限らず、融通が利かない場合もあるので注意が必要です。
では、試験当日に何らかの理由で受験できなくなった場合にはどうなるのでしょうか。
特に多かったのが新型コロナの濃厚接触者になったという事例でした。
この場合、未済試験を受けることで単位をもらえる可能性が出てきます。
未済試験は、今学期は3月の頭に行われ、やむを得ない事情があった人が申請し、認可されて初めて受けることができるテストです。
しかし、1科目1000円の受験料がかかり(事務所カウンターもしくは郵送での支払い)、難易度も高くなってしまうので、おすすめはできません。
しかし、やむを得ず未済試験を受験しなければならない場合もあります。
その場合は、期間内に学生向け総合サイトMyWasedaの申請フォームから申請します。
申請は単なる体調不良などの理由では認められないため、病気の場合は受験できない理由が明確になった診断書をもらっておくことが必要です。
コロナウイルス感染や濃厚接触の場合、別途新型コロナウイルス感染症報告申請もしなければなりません。
さいごに
このように一見複雑な仕組みになっている早稲田の試験ですが、きちんと試験対策をし、体調を万全に整えれば十分乗り切ることができるでしょう。
ちなみに、試験の最後に単位を懇願するメッセージを書く学生が多いようですが、そういった学生には問答無用で単位を与えない教授もいるので、注意が必要です。
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